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配信活動記録:ミセスジャパン2019千葉大会

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5月19日(日)に東金市にある最福寺にて行われた「ミセスジャパン2019千葉大会」のFacebook live配信・スチル撮影・メイキング映像撮影をteam omeganeで行いました。

例によってみぎたは配信オペレート部門を担当。相変わらずやりやすいチームで本当に助かってます。感謝感激雨あられ。

ミセスジャパンについて

ミセスジャパンとは、内外面の美しさを持ったミセスを選出し、日本を代表する女性として表彰を行うミセスのための大会です。2016年に立ち上げられ、第3回目の開催となる2018年大会は、地方大会を日本各地へと広げ、名古屋、北海道、大阪、静岡、茨城、東京にて開催されました。
美しさ、個性、感性、人間性などと共に、女性がミセスとしての人生経験の中で培ったスキルや魅力、女性としての人生のストーリーそのものをステージ上で表現することで、ティアラやサシュと共に各々の個性に合わせた各種表彰と女性が社会で活躍するための手助けとなるプラットフォームの提供を行います。

MRS.JAPAN webサイトより引用 – https://mrsjapan.jp/about/
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さて、我々team omeganeの布陣を紹介しましょう。

個性豊かな仲間たち。ありがたい存在です(-人-)

土井さん
撮れて編集できてディレクションができるすごい人。

官林さん
株式会社omeganeの代表。ヴィジュアル系隊長。

ビル(カヤオイナオアキ)
耕すクラフター。VJとか飛び道具担当。

みゃーさん(ミヤハラコウキ)
最年少メンバー。スチル系ビデオグラファー。

どうよこの個性の塊。

というわけでございまして、こんな個性豊かな面々で業務に当たったわけです。

当日の人員配置

さて、当日の人員配置はこんな感じでした。

  • 官林さん:大会審査員
  • 土井さん:メイキング映像撮影
  • みゃーさん:大会オフィシャルスチル撮影
  • ビル:配信カメラオペレート
  • みぎた:配信スイッチャー周りオペレート

というわけでございまして、各々がそこそこ責任重大なポジションにいたわけです。

後述しますが各々やる内容が濃かったわけです。

現地入り〜設営

さて、朝9時すぎくらいに最福寺に到着して荷下ろしをして搬入をしてお店を広げたわけですが、そもそも最福寺のお堂の中が会場になっているわけですが、まぁ魔改造されてる素敵なお寺さんなわけです。

東金八鶴湖に南面してたたずむ安国山最福寺は、大同2年(807年)伝教大師最澄によって、背後の鴇ヶ嶺山頂の山王神社(日吉神社)とともに一宇を改修し天台宗の寺院として創設されました。

最福寺HPより https://www.saifukuji-togane.org/

で、複数のカメラを配置して配信をするので線を引き廻さなければいけないのですが、当日のノリでカメラの場所と配線を決めるとかいうそんな高等テクニックは私たち持ち合わせていません。
そのため、前日にロケハンをして現場検証を済ませたのちに、配線図と現地の配置図を作成してチーム内に共有。実働部隊は頭の中にそれを突っ込んで当日線を引き回すという寸法です。
もちろん、想定通りにことが進むことがなく、だいたいトラブルが起こったりしますが其の辺は臨機応変に対応。

会場の配置と配線どうする?

実際に作成した会場見取り図がこちら。
ロケハンの際にみゃーさんが作ってくれました。すごくわかりやすい(-人-)

ちなみに凡例は以下の通り。

  • V…電源
  • 照…照明設置場所

まぁそのままですわな。
で、色々検証しました。

  • インターネット回線の速度(有線/無線)
  • それぞれの位置関係と距離
  • モデルさんの進路
  • などなど

出来上がった配置図がこんな感じ。

こちらが現地調査の情報をもとに僕が作成した会場の機材配置図です。あんまり複雑じゃないけど作成するときに考えたいくつかの条件を書き記すことにしましょう。

音響さんとのやりとり

まず今回の配信において、PA(音響)からマイクの音声とこちらから送る音を返してもらう回線を組む必要があったのと、こちらのパソコンからステレオで音を送るという必要があった。
そのため配信ブースの足元にはダイレクトボックス(DI)を設置し、キャノンケーブルがそこそこの距離引かれてました。巻くのが大変だった。笑

カメラを2台配置

今回の配信はカメラ二台のスイッチングということでいたってシンプルな構成。予算とかがかけられるのであればもう1台カメラを配置してアクティブで演者とかを狙うということがしたかったが、時間的な制約から加味してもそこは叶わなかった。
というわけで、定点のカメラを1台(LUMIX GH4 + 広角レンズ)とアクティブカメラとしてCANONのivis m43を客席後方に配置。

GH4についてはHDMI15mでどうにかなったが、アクティブカメラについてはそんなことできなかったので、BlackmagicdesignのHDMI to SDIのコンバーターを噛ませてスイッチャーまでBNCケーブルで信号を運んだ。今見たら配線図がちょっとだけ間違ってることに気づいた。そこはご愛嬌ということで。

音のカバー

よくイベントのライブ配信とかを見ると、会場の歓声だとか拍手だとか空気感がわかるように「アンビエントマイク」なるものが置いてあります。
今回のライブ配信では、会場後方にアンビエンスとしてAudiotechnicaのAT2020というコンデンサーマイクをオーバーヘッド(=頭より高い位置)で設置をしました。

手持ちのマイクケーブル(XLR)が10mのものしかなかったので2本継ぎ足して結線。同じ経路でBNCケーブルとLANケーブルを這わせていたので、モデルさんの通路ともなるので足をかけないようにしっかり養生テープで固定。
本来であればケーブルにテープの糊等が残らないように、カバーだったりマットだったりを敷いてやったりするものですが、今回は用意ができなかったのでこの手段で。

さて、話がちょっと逸れましたが、そんなこんなでアンビエンスマイクを設置し、それを操作ブースまで引っ張って、会場音響からきている音を卓上のミキサー(YAMAHA MG10)でミックスさせ、それをピンジャックでV-1 HDに入力をするという算段で行いました。

みぎた個人所有のふっるいミキサー。

今回も今回とて活躍してくれたV-1 HDですが、まー高いわけです。でも高いなりにしっかり仕事してくれます。
YAMAHA MG10は旧型のモデルを僕は持っているので、上記リンクは現行モデル。AT2020も旧型になってしまっているので、それらしいものを見つけて使ってみるのもいいんじゃないかなと思います。
本来であればヘッドホンでモニタするべきところですが、僕はイヤモニで代用。かさばるのが嫌なので。

いざ配信。でもトラブルはつきもの。

問題発生で頭を抱え…てはないけど頭をかかえる一同。

配信に音が乗らぬ

さて、ここまでうまいこと配線やら設置やらが無事に済んで、配信の設定(OBS)で済ませることができましたと。ただ、一つだけみぎたは違和感を覚えてしまったわけです。

ん、OBSの波形反応してなくね?

色々チェックしてみると、どうやらV-1 HDには音がきていて、そこからの出力に問題があるみたいだと考察できました。というわけで、今回の配信の敷設図ではなく今度は「配線図」を見てみましょう。

今回の配線図

はい。こちらは音響卓やスイッチャーの何番に何の信号が入っているのかという配線をまとめたものです。

というわけで先ほどの話に戻りますが、どうやらスイッチャーから出た信号がスプリッターにより分岐してーというこの辺りで音が切れてしまってるように見えると。そう考察したわけですね。

そこで、ビルが持ってきてくれているスプリッターを交換して接続してみると、「音出たー!」ということで一件落着。

どうやらスプリッターによっては音をしっかり乗っけてくれなかったりするのか、はたまた単純に接触の問題なのか。なんか難しい世界だなと思いました。(小並感)

配線が一本死んだ

そして、もう一つ厄介なことが本番開始直前に発覚。先ほどスプリッターから音が出ねえ問題の時に抜き差ししていたおかげで何の拍子かわからないけど、アクティブカメラ(ビルがいじる上手側ハンディカム)からの信号が途絶えてしまっていた。

おそらく接触の問題だろうということで、抜き差しをしてみると信号は来るが色が変になってバグった感じになってしまうので、はてどうしたものかと頭を巡らせる。

コネクタの形状がちょっと変形(当日朝の時点で)していたので、ケーブルを変えれば行けるのではないか。ただ、手持ちのケーブルで十分な長さを稼ぐことができない。せめて、BNCが生きていることを前提に話を進めたいという希望観測から導き出した答えは

冒頭部分は申し訳ない、Fixカメラだけで行きましょう。やってる間に僕が回線を引き直す

というものでした。

この時点でBNCのケーブルが会場下手後方のアンビエントマイクのところまではきていたのでそこからHDMIケーブルを伸ばさなければならなかったのですが、そこからだと約15mは伸ばさなければなりません。

その段階で使えたのは、omegane所有の7mHDMIケーブルとなぜか会場であるお寺の住職がお持ちだった10mのケーブル。

まじでこの住職なんでも出てくる…

それをビルのスプリッターを間に噛ませて延長。何とか足りた。
気になる信号も、うまく写った。よかった(涙)

なんとかシステムが稼働してくれました。

なんだかんだで無事に配信終了。

約4時間超にわたる配信も終了し撤収。撤収はケーブルを巻いて機材をしまうだけなので楽といえば楽なのですが、今回に関してはそれぞれが持ち場があり役割がありということで、チーム全員がバラバラに動いている状態でした。そのため、この手元にある機材を中心としたものはもちろんのこと、会場に配置されたケーブルの回収は基本的にみぎたが行いました。

別に苦ではないんだけど、ケーブル長いのをもっと早く巻けるようになりたい

思ったこと1. 脱HDMIケーブル

短距離(1m~5m)程度であれば使ってもいいかなと思いますが、今回のようにHDMIのコネクタ異常で信号がスイッチャーまで到達してくれないなんてことがあると嫌なので、SDI信号に変換してBNCケーブルで会場を引き回すような構図を取れたらベストだねということになりました。

これに関しては僕も全く同意で、そもそもHDMIケーブルというのは10m以上になると信号補償が必要なんだそう。( www.hdmi.org より)

また、コネクタがダメになった場合、変えたりとかっていうのがめんどくさい印象があるし、ケーブル太いし、だったらBNCにしやしょう。という感じです。

思ったこと2. インカム大事

今回は官林さんを除く実働チームでトランシーバーを持ってもらいました。(みぎた個人所有ね。)
ある程度の距離まではカバーしてくれるので、お寺のお堂の中はもちろん、境内までしっかり通信カバーをしてくれていました。

今回は所持台数の都合で官林さんにはお持ちいただくことができませんでしたが(審査員だったし)、全員持って業務に当たることができれば、例えば複数台のカメラオペレートが発生する案件であればそれぞれに指示が送れたりもしますし、遠隔で作業をするときにも不便なく通信することができます。

もちろんスマートフォンのBT/Wi-Fi通信なども考えましたが、スマートフォン自体のバッテリーの持ち具合はもちろんのこと、通常の電話としての機能をシャットアウトして使用するということを考えるとデメリットでしかないので、トランシーバーを使用するということで落ち着いたわけです。


というわけで、ざっくりではありますが、omeganeチームの配信珍道中レポートはこれにてお開き。もしかするとそのうち加筆などもあるかもわかりませんが、とりあえずあったことをつらつら書いたらとんでもない字数にもなりそうなので、続きはまた今度。

実は配信の方は最大同時視聴者数は130人をマークし、会場には200人を超える人が駆けつけていました。同時視聴者数が130だったというだけで、実際の入れ替わり立ち替わりで入った再生数というのは実測値ではありませんが500人をゆうに超えていたのではないかなと思っています。

実際、カメラの配線が死んだりというハプニングがありましたが、僕はその状況ですら楽しみながらオペレート業務をやらせていただきました。

会場に来れない「誰か」の「眼」の代わりになり、その様子を千葉県内外に限らず世界中に届けることができる。

これって言葉で書けばすごいことかもしれないけど、実際にはとんでもなく重責な仕事だと思います。でも僕はここに楽しさを見出し、「どうすればもっと見ている人が見やすく聴きやすく、配信を『楽しむ』ことができるんだろう」なんてことを考えながらやってたり。

初めてのことばかりだからといって狼狽えるのではなく、日々研究・精進しようと思った日でもありました。

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